



「親知らずを抜いた後、大好きなラーメンはいつから食べていいの?」そんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。結論から言うと、抜歯後3〜7日が目安ですが、食べ方に注意が必要です。
この記事では、ラーメンを安全に楽しむためのタイミングや食べ方、抜歯後におすすめの食事まで、具体的にわかりやすく解説していきます。

歯科医師 星野 真(口腔外科専門医・医学博士)
北海道大学歯学部を卒業後、東京女子医科大学病院で研鑽を積み、口腔外科専門医・医学博士を取得。2011年に武蔵野わかば歯科を開院し、幅広い歯科診療に従事。現在も専門知識を活かし、患者の健康を支えている。
親知らずを抜歯した後、ラーメンが食べられるようになるのは一般的に抜歯後3〜7日が目安です。ただし、これはあくまで目安であり、傷口の回復状況によって個人差があります。抜歯直後から数日間は、傷口にかさぶた(血餅)ができて治癒が進む大切な時期です。
この時期に麺類特有の「すする」動作をしてしまうと、せっかくできた血餅が剥がれてしまうリスクがあります。また、熱いスープや香辛料も傷口を刺激するため、ラーメンを食べる際は「スープを冷ます」「麺を短く切る」「すすらずに食べる」という3つの条件を守ることが重要です。
抜歯直後からしばらくの間、ラーメンを避けるべき理由は明確にあります。ここでは、その理由を4つの視点から詳しく見ていきましょう。
抜歯後の傷口には血餅(けっぺい)と呼ばれる血の塊ができ、これが傷口を保護する役割を果たします。ラーメンやそばを食べる際の「すする」動作は、口の中に強い陰圧を生み出し、せっかくできた血餅を剥がしてしまう恐れがあります。
血餅が剥がれると骨が露出するドライソケットという状態になり、強い痛みが1週間以上続くこともあるため、麺類を食べる際は十分な注意が必要です。
ラーメンの熱々のスープは、抜歯直後のデリケートな傷口に直接的なダメージを与えます。高温のスープが傷口に触れると、炎症を悪化させたり、痛みを引き起こしたりする可能性があります。
また、抜歯当日は麻酔が効いている間は温度を感じにくいため、気づかないうちに火傷をしてしまうリスクもあります。ラーメンを食べる場合は、必ずスープを人肌程度まで冷ましてから食べるようにしましょう。
ラーメンのスープには多くの塩分が含まれており、特に味噌ラーメンや辛味噌ラーメンなどは香辛料も豊富です。これらの刺激物は傷口に染みて痛みを引き起こすだけでなく、血行を促進させて出血や腫れを悪化させる可能性があります。
抜歯後少なくとも3日間は、塩分や香辛料の強い食べ物は避け、あっさりとした味付けの食事を心がけることが回復への近道です。
ラーメンの麺は、おかゆやうどんと比べると噛む回数が多く必要です。抜歯直後は傷口周辺が腫れていることが多く、口を大きく開けることも困難な場合があります。
硬めの麺を咀嚼する動作は、傷口に負担をかけるだけでなく、誤って傷口側で噛んでしまうと再出血のリスクもあります。特に下の親知らずを抜歯した場合は、顎の動きにも制限が出やすいため、柔らかい食べ物から徐々に慣らしていくことが大切です。
一般的には、痛みや腫れが少ない上の親知らずから抜くことで、抜歯への恐怖心を和らげることができます。ただし、下の親知らずが炎症を起こしている場合は、そちらを優先することもあります。担当医と相談して決めましょう。
片側であれば上下同時に抜歯することも可能ですが、両側で噛めなくなるため、通常は左右で日を分けることが推奨されます。ただし、全身麻酔下での手術では4本まとめて抜歯することもあります。
上の親知らずの場合は翌日から仕事復帰できることも多いですが、下の親知らずで難易度が高い場合は、抜歯当日と翌日は休みを取ることをおすすめします。デスクワークなら問題ない場合もありますが、接客業や体を使う仕事は避けた方が無難です。


歯科医師/口腔外科専門医

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